京都大枝の気候とおしまない手入れがおいしい冨有柿を育てます。
田原農園の柿畑は京都平野を見渡せる東南方向に開けた高台にあります。 日中は日当たりが良く、柿の育成に欠かせない日光が存分に降り注いでいます。 10月も中頃になると昼夜の寒暖の差が大きくなり、11月の中頃には霜がふります。 京都は盆地特有の気候で夏は暑く冬は底冷えする寒さで知られています。 亀岡から流れてくる霧と愛宕おろしと呼ばれる冷たい風が寒暖の差を大きくします。 柿はその寒さから身を守るために糖度を上げ、いっそう甘くなります。
ていねいに手間をかけて育てます。
柿の収穫が終わり、一息ついた1月の下旬から2月中旬頃から剪定作業が始まります。 剪定では古い枝や無駄な枝を取り除きます。
写真は剪定前の柿の木の状態です。
剪定することで残った枝に十分な栄養が集まるようになります。 さらに、風通しを良くすることで病気を防ぎます。
剪定時に柿の木に付いた害虫を取り除きます。 また、数年に一度、木の表皮をはぎ取る作業を行います。
柿の木の手入れとともに土づくりも大切な作業です。 剪定作業が済むと、柿畑に肥料をやります。 肥料は8割の有機肥料(蒸製骨粉、油粕、圧縮なたね油)と2割の化学肥料を使います。 畑全体に撒き、トラクターですきこみます。
5月下旬ごろ、柿の花が終わり小さな実が付き始めると摘果作業が始まります。一枝にできる実を半分以下に減らして、残した実に栄養が集まるようにします。
写真は摘果作業前の枝の様子です。 小さな実が枝に密集しています。
写真は摘果作業後の枝の様子です。 一枝で育てられる柿の実の数と、実が育つために必要な間隔を考えながら余分な実を取り除きます。
10月の中頃には柿は徐々に色づき始めます。 寒くなるとより糖度を上げて甘く育ちます。